慰謝料請求を弁護士に依頼したときの成功談、失敗談
「慰謝料請求をしたいときには、弁護士に依頼をするべきだ」というのは、すでに別の記事で何度かご紹介してきました。しかし、弁護士に依頼をすると、具体的に何が変わるのか?という点については、具体的にはイメージがわいていないかもしれません。
本記事では、慰謝料請求を弁護士に依頼した時の成功談や失敗談について詳しく解説していきます。また、最後に、失敗した原因はどこにあったのかを考察したうえで、慰謝料請求をするなら、慰謝料請求に強い弁護士に依頼するべき理由についてもご案内いたします。
「慰謝料請求を弁護士に依頼してよかった」成功した具体例5つ
ケース①|法律や慰謝料に詳しくない私でも慰謝料を取れた
まず、最初の成功例は、慰謝料や法律に詳しくない方でも、弁護士に依頼することで、慰謝料を獲得できるチャンスが大きく増えるという点です。
具体的には、以下のようなケースがありました。
事案
相談者は、夫が他の女性と不倫関係にあることを知りました。 ですが、相談者は法律や慰謝料についてはほとんど知識がなく、当事務所に相談をされました。
結果
慰謝料:200万円
本件では、まず、弁護士や相談窓口スタッフが、相談者に「慰謝料請求とはどんなものか」「どのような証拠が必要か」「相手の女性と夫の両方に慰謝料を請求することもできる」という法律的な観点からのアドバイスをしました。
アドバイスを受けた相談者は「夫とは離婚はせず、相手の女から慰謝料を取りたい」と考えるようになりました。 結果、弁護士に依頼をしたうえで、相手の女性に慰謝料を請求、200万円の慰謝料を獲得することに成功しました。
そもそも、慰謝料や精神的苦痛という言葉は大体みんな知っているでしょうが、それが法律上、なぜ発生するのかまで知っている方と言うのはあまりおられません。
この点、弁護士に依頼をすれば、主張する法律の構成や、それを立証する事実をまとめたうえで相手に慰謝料請求をしてくれます。これにより、裁判外での交渉や裁判上での主張により、慰謝料を取れる可能性が高まるのです。
ケース②|「相手と話をするのは気持ちが悪い」を解決してくれた
次に、弁護士を代理人とすることで、相手方や不貞配偶者と接することなく、代わりに交渉をしてくれるという点が挙げられます。弁護士を間に入れることで、必要以上に相手方と接触をする必要がなくなるということです。
では、具体的に、どんな場合に有効になるのでしょうか?
事案
相談者は、同じ会社で働く妻が会社の上司と不倫をしていることを知りました。 相談者は、不倫相手が上司であるため、冷静に話せるか心配でした。
結果
慰謝料:150万円
本件では、まず、相談者は弁護士から、不倫に関する法的なアドバイスや対応方法を受けました。 特に強く警告したのは、「知人や会社にばらしたり、暴力を振るうと、慰謝料請求にはプラスにならないので堪えて欲しい」ということでした。このアドバイスを受けていたため、相談者は、上司の顔を見ても冷静に対応することができました。
また、相談者の代理として、妻や上司との話し合いや交渉を行ったため、相談者は、妻と上司との関係については代理人を通して聞くことになり、直接に妻や上司から話を聞かなくて済むなど、精神的にも負担から開放されることとなりました。
最終的に、弁護士の尽力により、相談者と上司との間で慰謝料の支払いの合意が成立し、問題が解決されました。
本事例でも分かるように、職場不倫などの場合は、登場人物の全員が顔見知り同士で、毎日のように顔を合わせる相手と配偶者が不倫をしていたということも起こり得ます。
それは決して気分の良いものではなく、精神的な負担を負うことは想像に難くありません。
また、感情的に相手を怒鳴りつけたり、手が出てしまい暴力事件に発展してしまうことも少なくないということは、頭に入れておいても良いでしょう。
このような事態を避け、精神的な負担を減らすためにも、弁護士に依頼することは有効な方法だと言えます。
ケース③|慰謝料の相場以上の金額を取ってくれた
不貞行為に関する慰謝料は、ケースごとに異なり、具体的な金額はそれぞれの状況によって変わります。ですから、「不貞行為の慰謝料はこの金額である」というような決まりや絶対的な相場はありません。
しかし、過去の判例や事例を参考にすると、おおよその相場金額を知ることができます。例えば、不貞行為が離婚や別居に至った場合の慰謝料相場は150~300万円、離婚や別居がなくても婚姻生活が続く場合の慰謝料相場は50~100万円とされています。
ただし、弁護士と相手方の交渉により、相場を超える慰謝料を獲得することも可能な場合があります。
事案
相談者は、妻がマッチングアプリで出会った男性と不倫をしたことを知りました。 男性は、妻が結婚していることはちゃんと知っていたようです。 相談者は、慰謝料請求をしようと考えました。
結果
慰謝料:250万円
本件では、弁護士は最初の交渉で、相手に対して「慰謝料いくらまで払うのか」ということをあえて金額を定めずに聞きました。
相手は、しばらく期間をおいて考えた後に、「250万円」という金額を提示してきました。
相談者は、離婚を考えていなかったため、これは相場以上の金額でした。
そのため、すぐに相手方と合意し、慰謝料250万円を支払わせることに成功したのです。
本件のように、慰謝料の相場はあくまで相場で、必ずしもその範囲内に納めなければならないというものではありません。
また、「相場を知らないであろう相手側から慰謝料の金額を提示させる」というのも、立派な交渉の一部です。反対に、相場よりも低い金額の提示を受けた場合には、「そんなに低い金額では話にならない」と突っぱねるということも必要です。
このような、交渉や折衝のスキルがある弁護士を雇えれば、相場を越えられる可能性は高まるでしょう。
ケース④|配偶者と不倫相手を別れさせることに成功!
事案
相談者は、夫が取引先の会社の女性と不倫をしたことを知ってしまいました。 夫に詳しく聞くと、夫は涙ながらに「反省している、もう二度としない」「酔った勢いでつい」「たった1回の過ち」「離婚はしたくない」だと言っています。 可哀想になった相談者は、「夫が心を入れ替えるなら」と思い、離婚は踏みとどまりました。 ですが、相手の女性とはちゃんと関係を清算して欲しいということで、慰謝料請求をしようと考えました。
結果
慰謝料:80万円
本件では、「慰謝料を取りたい」という要望と同時に、「夫に近づかないで欲しい」という目的もありました。そのため、慰謝料は離婚をしない場合の相場程度の金額ですが、相談者にとって大事なのは、それよりも「接触禁止条項」でした。
この接触禁止条項により、「女性と夫は二度と会わないこと」「会った場合は違約金50万円を支払うこと」などを女性に約束をさせることに成功しました。 これにより、夫は女性とは完全に縁を切ることとなったのです。
慰謝料請求の最大の目的は、当然、「慰謝料を取ること」です。
ですが、それだけではなく、「配偶者と不倫相手を別れさせたい」という目的を持つ方もおられます。
この目的を達成するのには、「接触禁止条項」というものが役立ちます。
これは、さきほどの事例のように、「二度と会わない」や「不必要な連絡をしない」「会った場合には違約金を支払う」という条件を付すことが出来るという条項です。
このように、慰謝料請求は、慰謝料を払わせる以外にも、配偶者と不倫相手を別れさせるきっかけにもなり得るのです。
ケース⑤|身内、会社、知り合いにバレずにスムーズに解決
事案
相談者は、夫が会社の女性と不倫をしていることに気づきました。 ですが、相談者は結婚前は夫と同じ会社に勤めていたため、社内には何人も元同僚や上司がおり、今でも親しく付き合っている友人も大勢います。 相談者は、「できれば、会社や友人たちには知られないで慰謝料請求をしたいな」と考えており、弁護士に相談することとなりました。
結果
慰謝料:150万円
本件では、弁護士は相手の女性と接触した際、相手の女性も「会社にバレるのは望ましくないと考えている」との要望を聞き取りました。
そこで、「慰謝料を支払うこと」と「お互いにこのことを口外しないこと」を提案したところ、不倫相手の女性はこれを承諾し、合意に至りました。
慰謝料請求で困ることは?と聞くと、多くの相談者や依頼者が「家族や知人、会社に、配偶者の不倫の事実がバレてしまう可能性があること」を挙げます。
慰謝料請求をする側は不倫をされた被害者ですので、何も悪いことはしていないのですが、現実的には、「不倫をされた側にも非があったのでは?」などと、根も葉もないうわさを立てられてしまうこともあります。
このような状況を防ぐために「口外禁止条項」というものがあります。
これは、お互いに不倫の事実などを話さないという内容の合意です。
具体的には、「会社に言ったり、身内、知り合いに手紙で伝えてみたり、メールやSNS等で公表しないこと」を約束するという契約です。
これを活用することにより、他人に知られないで慰謝料請求をできる可能性が高まります。
「慰謝料請求を弁護士に依頼しなかった方がよかったかも」失敗したケース3つ
ここまでは、慰謝料請求が成功したケースを5つ挙げてきました。
慰謝料請求と言うのはいつでも必ず成功するものではありません。
解決を焦ったり、こだわりの条件に固執した結果、慰謝料は取れたけれど、不満の残る決着になることもあります。ほかにも、弁護士の指示に従わない、本当のことを隠すなどの不利益な行動をすることにより、慰謝料請求が失敗してしまうというケースもあります。
ケース①|解決を焦りすぎて不満の残る決着になった
第一に解決を焦りすぎて不満の残る結果となることが考えられます。
事案
相談者は、夫が不倫をしていることを知り、相手の女性に弁護士に慰謝料請求を依頼しました。
事案の経過
当初、1,2か月くらいで案件が終わるものかと思っていましたが、相手方女性の対応が遅く、慰謝料の金額も低額しか提示してこなかったので、相談者はヤキモキしていました。 弁護士に依頼して3か月目に至ろうとした時、相談者は「もう少額でもいいから和解して欲しい」と言いました。 弁護士は「相場よりかなり提示額が安いので、もう少し待った方が良い」とアドバイスしましたが、相談者は納得せず、少額の慰謝料のまま、和解をしてしまいました。
結果
慰謝料:30万円
慰謝料の相場と言うのは、「ケース③|慰謝料の相場以上の金額を取ってくれた」でもご紹介した通り、「離婚しない場合は50~100万円」でした。
そう考えると、30万円という金額は、決して安くはないものの、相場よりかなり安い金額で和解してしまったと言えるでしょう。
ケース②|こだわり過ぎた?思ったより慰謝料が手に入らなかった
次に、細かいところにこだわりすぎて、慰謝料が安く抑えられてしまったというケースについてご紹介したいと思います。
事案
相談者は、妻が不倫をしていることを知り、相手の男に慰謝料請求をしようと考えました。 相談者は奥さんと離婚するつもりはなく、相手の男性からだけ、慰謝料を取りたいと思っていました。 また、「どうしても相手の男性に謝って欲しい」という気持ちを強く持っていたため、その点は弁護士にも伝えていました。
事案の経過
当初、依頼者は「相手の男性に土下座させたい」というような過激なことを言っていたため、弁護士は「それを要求することはできない」と依頼者を説得していました。 その後も、ことあるごとに「相手の男性の謝罪を聞きたい」「直接の謝罪が無理なら謝罪文を書かせたい」というようなことを言っており、謝罪に対して強い思いを持っていました。 また、金額も「最低でも300万円以上が欲しい」と相場を大きく超えるような金額を求めており、それも弁護士に「請求はできるが、相手が応じる可能性は低い」と言われていました。 結局、「慰謝料200万円を払い、直接謝罪して欲しい」というような請求を続けることとなり、相手の男性は「慰謝料を減額してくれるなら、謝罪文を書いても良い」と言いました。 相談者は「金額には不満があるが、謝罪文があるなら」と思い、その条件を受けて、和解することにしました。
結果
慰謝料:30万円 手書きの謝罪文あり
本件では、相談者はご要望通り、謝罪文を入手することができました。
しかし、前述の通り、「離婚しない場合の慰謝料の相場は50~100万円」でした。
このことから考えると、慰謝料の金額は相場よりも少ないと言えるでしょう。
また、謝罪文の提出により、相手方は慰謝料を請求額より170万円も減額しました。
もちろん、相談者が「170万円を捨ててでも謝罪文が欲しい」と思っているのなら一定の決着と言えるでしょうが、謝罪文に170万円の価値があるかどうか疑問が残ります。
ケース③|その他、よくある失敗のケース
その他にも、よくある失敗と思われる事例は複数存在します。
- 弁護士の交渉力が不足していた
- 自力で交渉を試みたが、弁護士を巻き込む前に
- 証拠が不十分で相手に支払いを求められなかった
- 相手に暴言や暴力を振るったり、事態を会社に漏らしてしまった
これらの要因が重なると、慰謝料の支払いを認めさせることができず、慰謝料を受け取ることができない場合があります。では、このように慰謝料請求が失敗してしまうのは、どんな原因があるのでしょうか?
慰謝料請求に失敗した原因は?
原因①|弁護士の交渉力不足
第一に考えられるのは、弁護士の交渉力不足です。
交渉の窓口になる弁護士が交渉が下手では、上手く不倫の事実を認めさせたり、慰謝料の金額を引き出すことが出来ず、結果としてよい条件での和解が出来ていない可能性はあります。
これを避けるためには、慰謝料請求に強い弁護士を探すのが一番の解決策でしょう。
- 慰謝料請求の実績が豊富な弁護士を探す
- 信頼できる先生と、しっかりと話し合う
- 先生だけではなく、スタッフの対応も見る
原因②|証拠が足りなかった
次に、証拠が足りてなかったという点も考えられます。
慰謝料請求に限らず、法的な請求をする際には、証拠は大変重要になります。
それが足りていないと、相手が事実を認めず、慰謝料請求にも応じないということが起こりかねません。
また、証拠が足りない状況で慰謝料請求を押し付けると、それは不当請求に当たるリスクがあることから、弁護士も上手く動けないという状況に陥りがちになります。
これを避けるためには、
- 慰謝料請求前に証拠を集めておく
- 集めた証拠は十分か、不足があるなら何をすればいいかを弁護士に相談する
- 自力で証拠収集が出来ない場合は、探偵を利用することも検討する
などの方法が考えられます。
ただ、探偵を使っても必ず証拠を得られるわけではありませんし、薄い証拠でもそれを使って相手から自白を引き出すということも可能な場合があります。
そこは、弁護士とよく相談をしてから次の対応決めるべきでしょう。
原因③|じっくり待てなかった
第三に、慰謝料請求の結果を焦って、じっくり待てなかったということが考えられます。
数百万円が動く慰謝料請求は、決して数日、数週間で終わるような簡単な案件は多くありません。
相手方も悩みますし、一括で払えないなら、分割支払いが出来るかなどを検討する必要もあるでしょう。
そのため、1~2か月くらい、全く動きがないまま、時間が経ってしまうこともあるということは、念頭に置いておくべきでしょう。
不安があれば依頼している弁護士に状況を確認するということもできますが、状況が進んでいないと不安感はぬぐえないかもしれません。
特に、着手金を支払って慰謝料請求を始めた方にとっては、お金をはらっているのに弁護士が動いていないという不信感にもつながってしまうおそれもあります。
この点について解決策はいくつかあります。
- 慰謝料請求には時間がかかることをまずは理解する
- 不安なら依頼した弁護士事務所に問い合わせ、近況を確認する
- 慰謝料請求は完全成功報酬制の事務所を選ぶ
これらの方法を利用することで、早く解決したい、結果を出したいという焦りを解消できる可能性は高まります。
原因④|自分の思いを強く前に出し過ぎた
自分の気持ちや思いを前面に表明していく方も、慰謝料請求に失敗しやすいと言えます。
こだわりや自分の思いを大事にすることは悪いことではありません。
ただ、「ケース②|こだわり過ぎた?思ったより慰謝料が手に入らなかった」でもお伝えしたようなケースや、慰謝料の金額を高く請求しすぎたり、相場を大きく超える金額以外は納得しないというような、我を通そうとしすぎると、結果としては和解をできない、慰謝料を減らしてしまう要因になりえます。
さらに、相場を越える金額の請求や、過度な要求がある場合には、弁護士はなるべく妥当な請求をするべきだと説得をすることになります。
そのため、結果として、弁護士の見解と依頼者の要望が衝突してしまい、信頼関係にも影響が出てしまいます。
ただ、気持ちの問題と言うのは頭で分かっていても簡単に整理が就けられない難しい問題でもあります。
対策としては
- 不倫の慰謝料請求の問題は、お金で解決するしかないものだと理解する
- 自分の言い分だけが通るわけではないと自覚する
- 妥協できるポイントと、絶対譲れないポイントを区別する
といったことが考えられます。
原因⑤|弁護士からの指示を無視した
最後に、弁護士の指示を無視するというのが、慰謝料請求を失敗させる大きな原因になります。
特に多いのが
- 「弁護士が交渉する」と言っているのに相手方や配偶者と自力で慰謝料請求の交渉をした
- 「慰謝料請求の証拠になる資料出してほしい」と言われているのに、いつまでも証拠を出さない
- 弁護士から連絡が来てるのに、検討、先延ばしを繰り返す
- 証拠を誇張したり、嘘を吐いて自分が有利になろうとした
といった事柄です。
これらは、慰謝料請求を失敗させる致命的な要因になるものも含まれているにもかかわらず、しばしば行われてしまいます。
対策は一つで、「弁護士から指示を受けたのであればそれを守る」ということです。
慰謝料請求をするなら男女問題に関するトラブルを得意とする弁護士に依頼するべき
ここまでは、慰謝料請求を失敗に導く原因について解説をしてきました。
胸腔として、失敗をしないで慰謝料請求をするためのポイントは
- 慰謝料請求を考えている場合は、弁護士の交渉力が重要
- 相手方の説得には十分な根拠を必要とする
- 自分の要望を通すばかりが慰謝料請求ではない、時には依頼者側にも妥協を求めることがある
という点が挙げられると思います。
では、このような教訓を念頭に置いて、どのような弁護士を選ぶべきなのでしょうか?
それは、男女問題に関するトラブルを得意とする弁護士です。
そして、慰謝料請求を得意とする弁護士の特徴には、次のようなものが考えられます。
- 慰謝料請求の経験が豊富で、交渉、折衝を得意とする
- 証拠収集や心証形成のポイントを熟知している
- 今後の展開や妥協するべきポイントについて、経験などから詳しい
ここからは、慰謝料請求を得意とする弁護士を選ぶべき理由と、その特徴について解説していきます。
理由①|解決実績が豊富な弁護士は、交渉や折衝のポイントをよく理解している
慰謝料請求が得意な弁護士を選ぶべき理由の一つ目は、「経験豊富な弁護士は交渉や折衝のポイントをよく理解しているから」という点が挙げられます。
交渉力が優れている弁護士であれば、それだけ慰謝料を獲得する可能性を高めるからです。また、早期解決を望む場合は、1~2年程度の期間がかかる可能性のある訴訟を避け、裁判外の交渉で問題を解決する必要があります。
そのような場合には、裁判に持ち込まずに慰謝料を支払わせる必要があり、より交渉力が試されると言えるでしょう。
では、交渉力や折衝力の高い弁護士を見つける方法としては、まずは、解決実績や経験を確認することが重要です。
弁護士事務所のウェブサイトには解決事例や実績が掲載されていることがありますので、そちらを確認するのが一つの方法です。
また、無料相談を利用して直接相談することもおすすめです。
無料相談を通じて、弁護士との相性やコミュニケーションの取りやすさを確認できますので、気軽に相談してみましょう。
理由②|証拠収集や心証形成に役立つ資料について熟知している
慰謝料請求を得意とする弁護士を選ぶべき理由の2つ目は、証拠収集や心証形成に役立つ資料や証拠について熟知していることです。
不倫の慰謝料請求においては、証拠が非常に重要で、その収集が必要不可欠ですが、どのような証拠が有効であり、どのようにそれを収集するかを熟知している弁護士に依頼をすることで、慰謝料請求を成功させる確率を上げることが出来ます。
そのため弁護士が、どのような証拠が慰謝料請求の交渉で有効であり、また、裁判になった際に裁判官の心証を形成するのに役立つかを理解しているかどうかは非常に重要です。
また、弁護士が証拠を収集する方法や法的なルールに精通していることも同じように必要になります。
証拠が適切に収集され、交渉や裁判の手続に応じて最適な状況で提出されることで、請求の信憑性、請求の成功率を高めることに繋がります。
したがって、慰謝料請求を得意とする弁護士を選ぶ際には、証拠収集や心証形成に関する豊富な知識と経験を持つ弁護士を選ぶことが重要です。
理由③|多数の経験から今後どうなっていくかの予想も上手い
最後に、慰謝料請求を得意とする弁護士が今までに解決してきた慰謝料請求の経験から、「これ先の展開はどうなるか」を的確に予想できることが、慰謝料請求を得意とする弁護士に頼むべき理由の一つです。
ほとんどの依頼者は、慰謝料請求は人生で初めてです。
ですから、「今後どうなっていくのか」「もしも相手が慰謝料を払わなかったらどういう対応をできるのか」という不安を抱くのは、決しておかしなことではありません。
この点、経験豊富な弁護士は、これまでの似たようなケースや成績、判例を考慮し、今の状況から将来の見通しを立てることができます。
そして、依頼者に「これからの展開はこんな感じになるでしょう」と正確なアドバイスを提供し、適切な戦略を立てることができ、結果として、依頼者の安心につながることが考えられます。
また、今までの解決実績という蓄積があることから、依頼者が期待する結果と慰謝料請求の現実を調和させるのにも役立ちます。
もし依頼者が裁判上の相場や過去の実績よりも高い慰謝料を期待している場合、経験豊富な弁護士は客観的な立場から事実を提示し、実現可能な期待を持つように助言します。
結果として、慰謝料請求に熟達した弁護士は、多くの経験から得た知識を活かし、依頼者の利益を最大化するために効果的な計画を立てて実行できる可能性が高いのです。
慰謝料請求を依頼するべきおすすめ弁護士事務所
最後に、おすすめの弁護士事務所をご紹介します。
今回ご紹介する弁護士事務所には、慰謝料請求を得意とする弁護士の特徴である
- 慰謝料請求の経験が豊富で、交渉、折衝を得意とする
- 証拠収集や心証形成のポイントを熟知している
- 今後の展開や妥協するべきポイントについて、経験などから詳しい
という点をしっかりと満たした弁護士が所属しています。
弁護士法人赤瀬法律事務所
所在地 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-22-9 AD-O渋谷道玄坂3階 |
最寄り駅 | 井の頭線神泉駅 徒歩8分 JR渋谷駅ハチ公改札口 徒歩8分 |
TEL | 03-5456-7711 |
相談専用ダイヤル | 0120-0783-51 |
営業時間 | 平日9~21時 受付は(365日・24時間可) (予約により土日・祝日の相談も可) |
事務所の特徴とおすすめポイント
①解決実績4000件以上
弁護士法人赤瀬法律事務所では、男女問題の慰謝料請求事案・慰謝料を請求された事案の交渉・裁判で多数の依頼を受けており、その解決実績は累計4000件以上です。
また、月間の問い合わせ数は1000件以上、毎月80件前後の依頼を受けています。
②交渉・裁判に豊富な経験を有する弁護士が3名所属
弁護士法人赤瀬法律事務所では、慰謝料問題、男女問題事案の交渉・裁判に豊富な経験を有する弁護士が3名所属しています。
各人が迅速かつ的確な交渉、折衝によるスピーディな解決を志向し、設立から数年で解決件数4000件以上という実績を上げています。
③慰謝料請求事件で完全成功報酬制度を日本で最初に取り入れた法律事務所
弁護士法人赤瀬法律事務所では、依頼者の経済的な負担を軽減するために、着手金を無料、完全成功報酬制での依頼を受けています。また、相談料も無料であり、何度相談をしても追加料金はかかりません。
このように、費用負担を可能な限り低減することで、依頼のハードルを下げ、より多くのお困りの方に慰謝料請求という法的な手段にアクセスできるような態勢を整えています。
翔躍法律事務所
所在地 | 〒153-0042 東京都目黒区青葉台1-1-611 |
最寄り駅 | 東急東横線 中目黒駅 徒歩9分 |
TEL | 03-4400-4108 |
FAX | 03-4400-4152 |
事務所の特徴とおすすめポイント
①所属弁護士は裁判官の実務経験あり
翔躍法律事務所の所属弁護士は裁判官としての実務経験があり、男女問題の慰謝料請求事案、慰謝料を請求された事案に関する、裁判での主張・立証方法に精通しています。
②訴訟前の迅速な交渉によりスピーディな解決を目指す
翔躍法律事務所では、所属弁護士が裁判官としての実務経験があることから、裁判対応となることが多いと誤解されてしまうかもしれませんが、実際はそのようなことはありません。
翔躍法律事務所では、訴訟前の迅速な交渉や折衝により、早期解決を図ることで、依頼者の経済的、時間的な負担をなるべく回避し、スピーディな事件処理を目指しています。
③慰謝料請求の費用は着手金無料、完全成功報酬制
翔躍法律事務所では、依頼に係る経済的な負担を減らすために、着手金を無料とし、完全成功報酬制での依頼を受けています。依頼の負担を減らすことで、どんな方であっても慰謝料請求という法的な手段を利用できるような費用設定をしています。